落語界のコロンブス
~桂三輝のブロードウェイ挑戦~要旨
桂三輝は130年ぶりに出た歴史上2人目の「外国人落語家」である。カナダの劇作家から日本渡航し、落語に魅せられ37歳で桂三枝に弟子入りし、日本伝統産業の担い手となるまでの彼の人生の軌跡を描くとともに、自らの落語公演を合同会社として事業化して2019年に米国ニューヨークのブロードウェイで「Eigo RAKUGO」興行を展開するもコロナによるロックダウンで中止となるなかでビジネスモデルを転換していくプロセスを追っていく。1人芸である落語をどうライブパフォーマンスとして事業化させながら、グローバル展開・事業環境リスクへの対応していくか、ビジネスモデル形成の一事例として示唆に富んでいる。
掲載
2021年6月掲載(ケースの時点:2020年12月)