因果連鎖と意図せざる結果
-因果連鎖の網の目構造論-要旨
本稿は、筆者の経営学分野における理論の前提となっている一種の認識論について論じるものである。その認識論は筆者が「因果関係の網の目構造論」と名づけているものである。さらに、「因果関係の網の目構造論」を前提にした時に、因果ループとは何かと意図せざる結果が生まれる宿命について論じる。そして、因果ループモデルの一種として根来・徳永(2007)が提案した「仕組の過剰自己強化」のモデルと「因果関係の網の目構造論」との関係について述べる。
掲載
2008年6月掲載