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事業形態と収益率

― データによる事業形態の影響力の検証 ― 根来 龍之(早稲田大学大学院教授/IT戦略研究所所長)
  稲葉 由貴子(株式会社NTTデータシステム科学研究所)

要旨

ある産業内における企業間の模倣困難な資源には、移動障壁と独自障壁がある。

本稿では、金融業、サービス業、製造業の各3業種について、事業形態ごとの平均収益率と企業間の収益率のばらつきを比較し、企業間の持続的な収益率格差の主要決定要因、およびその理由を明らかにする。事業形態の違い――移動障壁――が、どの程度企業間の持続的な収益率格差の主要決定要因となっているかをデータによって検証し、これにより、企業が競争力強化のために追加投資を行う際、事業形態をめぐる投資の重要性が業種や該当企業の事業形態の収益状況によって異なることを示唆する。

キーワード

事業形態、移動障壁、独自障壁、収益率

掲載

2008年4月掲載

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