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戦略的連携におけるネットワーク視点からの研究課題

- Gulati(1998) の問題提起 - 森岡 孝文(新潟経営大学)

要約

本稿は、企業間連携に関するRanjay Gulatiが‘Alliances and Networks,’Strategic Management Journal, Vol.19, PP.293-317(1998)で論じた企業間連携の研究パースペクティブの問題提起について論じるものである。まず、上記の論文に基づいて、ダイアド視点とネットワーク視点の概念的違いを整理し、二つの違いがもたらす連携研究の着眼点と考察の違いを明らかにする。

経営組織論の研究では、従来、企業間連携の分析に際して、ネットワーク視点の研究が十分に行われてこなかった。本稿では、Gulati論文の内容を紹介する形で、埋め込み理論を企業間連携論に適用する際の、関係的埋め込み(ダイアド視点)と構造的埋め込み(ネットワーク視点)の区分について述べる。そして、従来の研究を基本的にはGulati論文に従いながら、筆者なりの整理も加えて、ダイアド視点とネットワーク視点で分類し、その研究視点の相違について論じる。

本稿は、上記のGulati論文の整理であると同時に、筆者なりの観点に基づくその内容の再構成となっている。

掲載

2003年11月30日掲載

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