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インターネット接続ビジネスの競争優位の変遷

―産業モジュール化に着目した分析― 根来 龍之 (早稲田大学商学部)  
堤 満 (産能大学大学院)

要約

本研究は、モジュール化が進んだ産業にあっては「特定の産業モジュールを持つか否かが業界内の競争優位を決める重要な条件になっているのではないか」と言う問題意識から出発し、インターネット接続ビジネスにおける事業形態、即ち、産業モジュールの組み合わせの違いが、どのように競争優位に影響するかを分析するものである。

本研究の分析フレームワークはインターネット接続事業者の事業形態と利用者ニーズ及び技術・規制要因から各事業形態の相対的な競争力を分析・評価するものであり、実際に1994年から2002年までの分析に適用した結果、インターネット接続事業者のランキングの歴史的変遷を充分説明可能である事が確認できた。本分析フレームワークに充分な説明力が確認されたことで、本研究の対象領域に限定的ではあるが、当初の問題意識が裏付けられた。

さらに、将来の競争優位変化の予測を行うことで、「インターネット接続ビジネスの今後の事業形態間競争においては、インフラ設備を所有するか否かが最も焦点になるであろう」と言う含意を得ると共に、本分析フレームワークによる予測が経営戦略を立案する上で有用な指針の一つになりうる事を示す事ができた。本研究の成果は、他のモジュール化が進んだ産業への応用はもちろん、事業形態の違いをモデル化できればモジュール化の進んでいない産業にも応用が可能である。

掲載

2003年5月19日掲載

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