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ビジネスモデル転換メカニズムのモデル構築

~ITベンダーにおけるオンプレミスからクラウドサービスへの転換~ 岩本 晴彦(株式会社NTTデータ経営研究所)
根来 龍之(早稲田大学大学院 経営管理研究科 教授 / IT戦略研究所 所長)

要旨

人口構造の変化や技術革新などの事業環境の変化に対応するために、既存企業は生き残りをかけて、既存のビジネスモデルから新たなビジネスモデルへの転換を志向している。本研究ではIT業界における既存ITベンダーによるクラウドサービスへのビジネスモデル転換を研究対象として取り上げる。クラウドサービスに着目したのは、ビジネスモデル転換にあたり、既存モデルと新規モデルとの間で、カニバリゼーションや資源の奪い合いが発生するケースであることと、クラウドサービスの領域において勝負が決しつつあることが理由である。

本研究の目的は2つある。1つ目の目的は、オンプレミス(既存モデル)からクラウドサービス(新規モデル)へビジネスモデル転換しつつあるITベンダーの事例研究を通じて、「どのような要因がクラウドサービスへのビジネスモデル転換に寄与するのか?」を明らかにすることである。換言すると「ITベンダーにおけるオンプレミスからクラウドサービスへのビジネスモデル転換メカニズム」の一般化された因果連鎖モデルを仮説的に提示することである。2つ目の目的は、因果メカニズムの説明のために、因果連鎖モデルを活用した事例分析を行い、因果連鎖モデルの有用性を示すことである。

因果連鎖モデルを活用した事例分析を通じて、Christensen (1997, 2003)が提唱する「破壊的イノベーション理論」に、概念的には当てはまる部分もあるが、結論は共有しない事例を示し、反証を提示することは、学術的にも意義があると考える。

キーワード

ビジネスモデル転換、破壊的イノベーション、因果連鎖

掲載

2018年3月掲載

PDFファイル

PDF(1.1 MB)

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